コリドラスを飼育していて、産卵した事が分からなかったり、分かっていたが放置した場合の、卵や稚魚がどうなるのかや、水槽環境や稚魚の状態など、水槽内自然繁殖の稚魚について書いています。

 

◎水槽内自然繁殖したコリドラスの稚魚

今まで紹介してきた、人工的に孵化水槽へ入れたり育成水槽で育てなくても、親のいる水槽が流木や水草などの隠れ場所が多ければ、親や他の魚に食べられず生き残る事があります。

但し、稚魚が食べれる餌があることが不可欠です。

小さい内は警戒して物陰へ隠れていますが、少し大きくなると現れるようになります。

(自然繁殖のメタエの稚魚1匹、デュプリカレウスの稚魚5匹)

 

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(水槽内自然繁殖し少し大きくなったデュプリカレウスの稚魚)

 

(Co.ステルバイ単独水槽で自然繁殖した稚魚と親)

 

・Co.デュプリカレウス&メタエのハイブリッド

近い種類のコリドラスを同じ水槽で飼育していると、混血(ハイブリッド)が生れる事があります。水槽内自然孵化で大きくなりました。

(手前のコリドラスがハイブリッド、すぐ後はメタエ、その2尾後ろがデュプリカレウスで、両方の模様の特徴を持っています。)

 

 

・人工孵化

一般的に、Co.アエネウスのように小さい卵を産む種類は、卵の数も多く数が増えやすい。

逆に大きめの卵を産む種類は、卵の数が少なく徐々にしか増えない。

 

産卵したばかりのコリドラスの卵は、表面に粘着性がありますので、指の腹にくっつけてやさしく取り、孵化水槽の壁面に貼り付けてやります。

無精卵は、白カビにやられる事が多く、有精卵もくっついていると白カビが移りやすいので、1粒1粒離して貼り付けましょう。

(一夜にして産んだ、Co.アエネウス・アルビノの卵約180個を孵化水槽へ移したもの)

 

(孵化直後・白いツブツブが稚魚)

 

(ブラインシュリンプを食べる生後18日経ったCo.アエネウス・アルビノの稚魚)

 

 

◎コリドラスの卵の食卵

産卵しても混泳水槽のように同じ水槽に他の魚達がいると、通常の場合食べられたり、潰されたりと卵にとってよくない事が起きやすくなります。

 

魚種によっては、産んだところをすぐ食べたりするものもいるし、他のコリドラスや卵を数日放置した場合は、親コリドラスでも卵を食べる可能性が高い。

卵は、魚達にとって見れば、餌に過ぎないのです。

 

ガラスに産み付けてある卵は、特に狙われやすく、水草に産み付けられているものの方が残りやすい。

(産卵中のコリドラスの後ろで卵を狙っている、アノマロクロミス・トーマシィ)
 

孵化したとしても、稚魚の内は、他魚に食べられる可能性が高くなります。

水換えなどによっても、いつの間にか産まれていた稚魚が吸い出され、汚水と一緒に廃棄してしまう場合もあります。

以上のような理由から、成魚まで成長するのは、ごくわずかになります。

 

小型魚ばかりの水槽だと、1cm位まで成長すると、もう食べられる可能性が低くなり、生き残る可能性は高いですが、他の魚達におびえて隠れ場所からなかなか出てきませんので、満足に餌を食べられない事もあります。

もう少し成長すると、隠れ場所から出てきて、他魚と一緒に食べ始めれば、もうほぽ大丈夫です。

 

水槽に流木や水草などが茂っているなど隠れる場所が多い場合は、他の魚達になかなか見つからないので、育つ確率は高くなります。

 

他に、同じ種類のコリドラスを少数入れていて産卵した場合も、他魚種との混泳水槽に比べれば、比較的生存率が上がります。

 

 

◎水槽内自然繁殖の稚魚の生存率を高めるには

根本的にいえば、

・卵の内に食べられない。

・孵化して稚魚の内に食べられない。

・ヨークサックがなくなり餌が必要になった時に、稚魚が食べれる餌がある。

・卵が産まれたら孵化する前に底砂の汚れを吸い出す水換えをしておき、孵化したら稚魚が小さいうちは底砂を触らないように換水だけにし、水換えはなるべく控える。(稚魚は底にいることがほとんどで、底砂の汚れを吸い出しながらの水換え時に稚魚を吸い出さないようにする為)

 

◎隠れ場所が多くなるように、水草が茂っていて流木などを入れておくことと、インフゾリアがわいているとか、時々ブラインシュリンプを与えるとか、人工飼料が稚魚のいる場所に届くということで、隠れる場所があり食べられるサイズの餌があると生き残る可能性が上がります。

 

卵を孵化させ、稚魚を大きく育てたいならば、産卵したら、卵を孵化水槽へ隔離し孵化させ、少し大きくなったら、育成水槽で育て、親水槽などに移すというのが一般的であり、その方が自然繁殖よりも餌をしっかり摂る事ができるので、大きく丈夫なコリドラスになる可能性が高くなります。

この事は、他の魚などでも言える事です。

 

 

◎水槽内自然繁殖の稚魚の餌

孵化を確認できていれば、稚魚用の餌を用意できますが、孵化を確認していない場合は、普段から稚魚の餌になり、有機物の分解にも役立つ、インフゾリアの素(単細胞微生物群の栄養分)を水槽に時々撒いてやっているとインフゾリアが増え、稚魚が生まれても初期の餌に困りません。

 

普通の餌は有機物なので水を汚しますが、インフゾリアは生きているプランクトンを繁殖させて逆に有機物分解の手助けをしてくれる訳ですから、非常に有益です。

 

水草が多く、立ち上げてから月日の経った水槽は、そういった微生物がほぼ発生してます。

 

普段から親水槽に、インフゾリアの素を入れたり、ブラインシュリンプ・冷凍ミジンコなどを与えていると、稚魚が小さいうちから餌にありつく事ができます。

但し、冷凍ミジンコは、少し成長した稚魚でないと食べられず餌が散らばりやすく、食べ残しが出やすいので、ろ過能力が強力であるか掃除を比較的頻繁にする必要があります。

 

インフゾリアの素は、撒いて1日程度で(単細胞原生動物性微生物群)を増やし、生きているインフゾリアが卵生魚の稚魚の餌になり、有機物の初期分解にも役立つので、インフゾリアの素自体を掃除する必要はなく、ほぼ残らない。

 

・インフゾリアの素 孵化して間もない卵生魚の稚魚の餌や、有機物の分解にも役立ちます。(単細胞原生動物性微生物群の栄養分)

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・ブラインシュリンプの孵化に必要な物が揃った、ブラインシュリンプの卵、孵化器、エアーポンプ、塩のセットです。

ブラインシュリンプは、他の魚達にとっても栄養価が高く、生きているので人気の餌です。

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・稚魚が少し成長するとミジンコもOK。茶こし等目の細かい物に入れ流水で解凍しスポイトで水と一緒に与えます。

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・もう少し成長すると赤虫も食べれるようになります。

赤虫は、コリドラスが好んで食べます。魚やエビ達の餌にも。

茶こし等目の細かい物に入れ流水で解凍し大きいスポイトで水と一緒に与えます。

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コリドラスの飼育や繁殖や稚魚の育成などについては、

コリドラスカテゴリーをご覧ください。

 

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