通性嫌気性ろ過(つうせいけんきせいろか)の目的や能力など具体的に書いています。

 

(通性嫌気性ろ過の60cm標準水槽)

 

◎通性嫌気性ろ過の目的

私としては、水換えの手間を減らしたいという目的から始めました。

結果的に水換え頻度を減らし、飼育魚については全ての種類とは言いませんが、通常寿命が2年~3年といわれるラミィノーズ・テトラが最長10年以上生き、カーディナル・テトラが8年生きた事もあり、コリドラスは元々寿命は長いのですが10年以上当たり前です。

 

(10年以上生きたラミィノーズ・テトラ)

 

(約8年生きたカーディナル・テトラ)

 

熱帯魚屋さん泣かせですが水環境の変化が少ない事で、飼育魚の負担が減るのが理由ではないかと思います。
但し、魚種によるでしょう。
事実、通性嫌気性ろ過(つうせいけんきせいろか)が、ある程度順調になってくると、飼育魚の購入量は激減し、逆に繁殖で増える方が多いという事になりました。

 

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通性嫌気ろ過の目的ばかりではありませんが、私の場合でも、飼育魚が早く☆になってしまった事もたまにはあります。

原因はちょっとしたミスやメンテナンスを怠ったような時と、水質をよくしようとしての実験で失敗した時などに大量に☆にしてしまう事が起きていて、人的ミスがほとんどです。

魚さん達、ごめんなさい。

失敗談などは、後日書く予定です。

 

2006.12.17-2

この水槽は、60x45x45の60cmワイド水槽で、外部ろ過併用の通性嫌気性底面ろ過、吐出口は2ヶ所でエアーポンプは、5000ccを2分割していて、吐出量はやや絞っています。

あまり強くエアーを出すのはよくない、通性嫌気性バクテリアは、底砂の中をゆっくり水が流れる程度が良い。

底砂は、大磯細目10cm厚

水換え・換水は水槽の状態を見ながら行なう。

生体は、コリドラス30匹以上と小型魚約20匹。

1日の餌の量は、冷凍赤虫1ブロック・冷凍ミジンコ1ブロック・顆粒状の小型魚用の餌少量を与えている。

 

◎通性嫌気性ろ過の能力

硝化作用による硝酸塩が窒素に還元されるので、好気ろ過と比べれば、多少の過密水槽でも頻繁に水換え(底砂の汚れを吸い出しながら水を交換する)や換水(底砂を触らず、水だけを交換する)をしなくてもよくなります。

飼育魚の量(=飼育魚の数x大きさ)が少なく、水草の多い水槽では、水草も有機物を栄養素として吸収しますので、長期間水換えを行なわなくても、硝酸塩はあまり溜まらなくなります。

但し、水槽の水が蒸発する事により、総硬度(水中のカルシウムとマグネシウム塩の濃度)が上昇し、それに伴いpHも上昇傾向が出やすくなりますので、通性嫌気ろ過に合った総硬度4~9程度の総硬度を保つようにしましょう。

その為、換水(底砂を触らず、水だけを交換する)は、必要になります。

 

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水換えや換水を頻繁にすると、水質変化が激しくなる回数が多くなる事によって、飼育魚への負担も多くなり、私の経験上、飼育魚の寿命も短くなると思います。

一番いいと思うのは、少量ずつの水換えや換水で回数少なくですが、通常(好気ろ過)の飼育方法では、難しいです。

通性嫌気ろ過で、手間のかかる水換えや換水を減らし飼育魚の寿命を伸ばすよう考えましょう。

飼育魚の寿命を伸ばした上に、あなたの水換えや換水への負担が減ります。

 

通性嫌気性ろ過と直接関係はないかもしれないですが、ろ過材が多くろ過能力が高いと、水槽の中にバクテリアが沢山棲んでいるので、水槽内に病原菌が入っても、病原菌の方が少数派となり、バクテリアが勝つ事によって、飼育魚は、病気になりにくくなります。

実際のところ、熱帯魚飼育を始めたばかりの初心者の頃、標準仕様の上部ろ過だけで飼育していた時は、色々病気が出ましたが、通性嫌気性ろ過で底砂が多い(ろ過材が多い)エアーリフト式底面ろ過水槽をメインにしてからは、ほとんど病気が出なくなりました。(病気にかかった飼育魚が治るという意味ではなく、飼育魚の病気予防にはなります)

ですから、私は魚の病気については、詳しくありません。

 

注意点 : 好気性ろ過の硝化作用にしても、通性嫌気性ろ過の脱窒作用にしても、飼育魚の量=数x大きさをろ過能力以上入れたり、餌が多かったり等ろ過能力以上の有機物があると、効果はあっても追いつきません。

その場合、有機物の素の量を減らすのが一番いいのですが、ろ過材を多くし、ろ過能力が有機物の量を上回るようにする必要があり、底砂の汚れが早くなるので、水換えの回数も増やす必要があります。

または、飼育魚の量=数x大きさを減らすことです。

 

通性嫌気性ろ過についていろいろ知りたい方は、下記リンクからどうぞ。

通性嫌気性ろ過について(カテゴリー)

 

 

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